閉じる

ホーム

  •   
  •   

閉じる

山の日レポート

山の日レポート

通信員レポート

令和5年度 立山黒部ジオパークシンポジウム

2023.12.10

全国山の日協議会

12月9日、春のようなポカポカ陽気の富山市でシンポジウムが開かれました。
一般社団法人立山黒部ジオパーク協会による「令和5年度 立山黒部ジオパークシンポジウム」です。

ジオツアーに深い関わりを持つ方々からの報告を元に、課題の整理を試みるシンポジウムです。

会場となったのは富山市内のTOYAMAキラリのキラリホール

ジオパークってご存知ですか?
シンポジウムの報告をする前に、ジオパークについて説明しますね。

ジオパーク(Geopark)は、科学的価値が高く、景観としても美しい自然(地形・地質)と、そのうえに育まれた人間の営み(文化)を保護・保全しながら、「教育」「観光」「防災」などに活用する活動、またはこれらの活動が行われている地域を指し、日本各地に46箇所、立山黒部ジオパークもそのうちのひとつです。

開会挨拶は立山黒部ジオパーク協会の代表理事(会長代行)の大橋聡司さん

今回のシンポジウムのタイトルは「今、北アルプスのジオツアーが面白い!」、
テーマは「”富山の宝もの“を活用するために、今できること」でした。

シンポジウムは、まずは立山ガイド協会に所属する2人のガイドさんによる基調講演からスタートしました。


大塚憲一さん(日本山岳ガイド協会認定登山ガイド、立山ガイド協会所属)からは「雪の大谷が語る水と氷の物語」という演題で、そして、松田好弘さん(日本山岳ガイド協会認定登山ガイド、立山ガイド協会所属)からは「氷河を巡る日本唯一の山岳ジオツアー」という演題で、ご自身が実践されているジオツアーの企画から運営までの実態について説明してくれました。

シンポジウムの登壇者の皆さん

その後、休憩を挟んで、立山黒部ジオパーク協会の川端志穂さんがコーディネーターとなり、
「山岳ジオツアーの今とこれから」をテーマにパネルディスカッションが展開されました。
パネリストは、
環境省立山管理官事務所の中森健太さん、
日本山岳ガイド協会理事長の武川俊二さん、
株式会社西遊旅行営業部の島田稜さん、
立山ガイド協会の大塚憲一さん、
立山ガイド協会の松田好弘さん、
の5名です。
パネリストはそれぞれの立場から、
・ほんの少しアプローチ(観点)を変えるだけで違った景観が見えてくること(武川さん)、
・立山黒部の景観を体験していただくためのプログラムの工夫(島田さん)、
・ジオの保護と利用の好循環をいかに作るか、何を学んで帰って欲しいのかの明確化、歩くことでした見えない景観の大切さ、どのような感動体験をさせるのか(中森さん)、
・ツアー造成の工夫(大塚さん、松田さん)
などの報告がありました。

こうしたディスカッションから抽出された課題は、
・風景にストーリーを纏わせ、教養をエンタメ化するための知識と技術を充実させることが必要。
人は教養を得ることを求めていて、
その欲求に対応するためのガイドの教養提供スキルの向上のための策をどう練るのかを、
行政、業界が協力して議論を活性化させ、
必要であれば法整備を行い、
それによってこの国のジオの魅力をより多くの国民に提供していくことを目指していくことが提示されました。

富山湾、扇状地、そして立山連峰

当会は来年以降もこのシンポジウムに積極的に関わって参ります。

RELATED

関連記事など