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山の日によせて2023
2023.08.02
私が初めて沖縄を訪れたのは7年前。
それまでは海のイメージが強く、山が好きな私にとっては無縁の場所かと思っていたのですが、
小さな山々がたくさんあると知り、初めて訪問をし、本部富士をハイキングしました。
以来、沖縄を訪れるたびに、山を歩いておりますが、
今年の春、２歳の息子といっしょに沖縄を訪問し、
世界自然遺産に登録された西表島と本島北部のやんばるの森でのハイキングは
強い印象に残る旅となりました。
「やんばる」と呼ばれる本島北部には、
イタジイやヒカゲヘゴなどの独特な植生をもつ原始の森が広がり、
ハイキングをしていると、足もとにはイモリや昆虫などがたくさん。
夜には、ヤンバルクイナやフクロウの声がこだまして、
ここは多種多様な生きものたちが暮らす大切な場所なんだと感じることができました。
また西表島のハイキングでは、
いまにも歩きだしそうなマングローブや、
ブランコができそうなほど大きく頑丈なモダマのツルなど、
まだ幼い息子も興味津々で手を伸ばし、触れたりしながら、森を楽しんでいました。
強いエネルギーに満ち、原始の様相を伝える沖縄の森。
命が複雑に交錯する姿のなかに、
沖縄の歴史や文化といった”いま”に重なる部分を感じ、
これまで私が表面的な知識としてしか理解できていなかった沖縄に、
山を歩くことで、深く触れられたような気持ちにもなりました。
そして、山歩きのあとに海へと足を伸ばすと、
あの豊かな森が、河川を通じて、このサンゴ礁の美しい海を育んでいるんだ、と
山と海のつながりも感じることができました。
8月11日に開催される『山の日』記念式典では、
沖縄出身の比嘉愛未さんやHYさんたちと一緒に、
私も山の日アンバサダーとして沖縄の山の魅力についてお話します。
豊かな山や自然を次世代へ引き継ぐための未来について、
皆さまと一緒に考えていけたらと思います。
2023年の山の日をきっかけに、
ぜひ沖縄の山に親しむ機会をもっていただけたらと願っています。
山の日アンバサダー 四角 友里
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