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山の日レポート

山の日レポート

通信員レポート

山とトレラン~山での出会い~

2023.05.23

全国山の日協議会

文・写真提供:塩原将さん

*はじめに*
今回の投稿は出場したトレイルランニングレースの大会の雰囲気やレースについて、また私がトレイルランニングを始めたきっかけ、山での出会いなどなどを書かせて頂きます。

大芝高原からの経ヶ岳

本日は長野県上伊那郡箕輪村の経ヶ岳にてKTF(北信濃トレイルフリークス)主催のトレイルランニングの大会「経ヶ岳バーティカルリミット」に参加を致しました。

昨日の雨が嘘のような晴天、朝の時点ですでに暑さを感じました。
今回私が参加したのはショート部門の 12kmコースになります。
トレイルランニング(トレラン)とは山道(トレイル)を走る競技になります。
距離やコースは大会によって様々ですが、大会のコースにはコースタイムが決められており、出場者の順位もつけられます。
…とは書きましたが、実は私もトレランを始めたのは昨年の冬の大会からなので、まだ半年ぐらいの初心者に等しいランナーです。

会場では地元の村長さんやゆるキャラをはじめ、ボランティアの方々が会場を盛大に盛り上げてくださっている為、競技者が集まる雰囲気や、ブースにて地元地産の商品やトレラン関連等の商品のショップが出店している雰囲気にはお祭りのような楽しい雰囲気を感じる一方で、配布されたゼッケンを取り付けたり、スタート時間が迫るに連れて、競技に出場すると言う普段の山登りでは感じる事のない緊張感を感じます。
表面上では、タイムを気にせず大会を楽しんだ者勝ちという雰囲気を出しつつも、心の中ではタイムは少しでも早く、順位は少しでも上でゴールするぞと言う負けず嫌いの気持ち。
そんな気持ちとは正反対の、レース中の水分は十分だろうかとか、最後まで無事に走りきる事ができるだろうかと言う不安な気持ち。
様々な気持ちが、頭の中を駆け巡ります。
スタート時間が近づくにつれて、1番強かった思いは「少しでも、トップに近付きたい」と言う気持ちでした。

スタート位置も高順位が狙える前方へ
そして…
いよいよスタート!

今回のショートのコースは大芝高原から大泉ダム分岐までのロードを走って、大泉所ルートを通って4合目分岐まで行き、中仙寺ルートで中仙寺まで下り、大芝高原に戻ると言うコース。
普段から山登りの為にランニングをしてはいますが、まだレース中は本当に何も考える事が出来ません。
ただ、目の前を走る人達に着いて行こうと足だけが勝手に動く感じです。
今回は高低差も激しく、おまけに暑さで体力を消耗してしまったのか、レース中に両ふくらはぎのあたりがつってしまいました。
持参しているサロンパスをふんだんにスプレーして、動く限り走りました。
最後まで足に違和感が残りましたが、何とか完走する事が出来ました。
トレイルランナーとしては、本当に実力不足、経験不足を感じてしまいます。
もっとたくさんの距離をもっと早く走れるように日々トレーニングをしたいと思います。

本日の大会のコースマップ

ご当地ゆるキャラのまっくん

レーススタート時(ロングコース参加者)

完走後、ゴール前にて

~山での出会い~

私がトレランを始めたきっかけは、昨年の7月御嶽山に登った際に出会った山友達がきっかけです。

7月1日に御嶽山の摩利支天に登頂をした際に、役所の方々がいらっしゃって、噴火警戒レベルが下がったので本日10時から御嶽山剣ヶ峰に登頂可能と言われたので待機をしていた所に、高山トレーニングで御嶽山に来ていた方と一緒になりました。
少し会話をしていたら、10時になったのでお互い剣ヶ峰に向かい走り出しました。
私も足には自信があったのですが…彼にあっさりと抜かれ、私は2番手の登頂になりました。
私は思わず「めちゃくちゃ早かったですね。ついていけなかったです。」と声をかけました。
するとその方は私に「あなたも早かったですよ。なかなか追い抜けなかったです。何かされているんですか?」と聞かれました。
私は山登りが好きでずっと続けてきた事や、今まで登ってきた山々の話をその方にしました。
その山々の中にはその方の出身の山々があった事もあって話がはずみ、ついには連絡先を交換しました。
別れ際にその方から「トレランはやらないんですか?かなり良いところまで行けると思います。実は私、プロスキーヤーなのですが、オフの夏場にトレランしてます。」と言われました。

その方と言うのは、
長野県飯山市出身のスキー ノルディック複合の選手
小山 祐 選手

小山さんは実力や実績もあり、KTFとの繋がりもあるので参加出来る時はゲスト選手として出場をしています。
彼のその一言があったので、冬シーズンに私は地元岐阜でのKTF主催のトレランの大会
「養老山地トレイルランニングレース」に初めて参加をする事に致しました。
小山さんはスキーシーズンの為、参加できませんでしたが、私のトレランデビューを喜んでくれました。
「次は大会で会いましょう」と小山さんからメッセージを頂きました。
実績や経験はもちろんの事、レベルも全然違いますが、友達に会いにいく事を楽しみの1つとしてトレランを続けようと思っています。

山での出会いは一期一会などと聞く事があります。
しかし、山で何かしらの出会いがあった方は少なくないと思います。
私も山でたくさんの山の先生に出会い、たくさんの友達に出会いました。

前回の善光寺ラウンドトレイルにて小山選手と

~友達に会いに、あるいは友達を見つけに~

そんな目的を持って山に出かけるのも素敵な山活動だと私は思います。
今回は登山とは違った目線でレポートを書かせて頂きました。
最後まで御付き合い頂きありがとうございました。

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