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山の日イベント

山の日イベント

「山の日」全国大会

第6回「山の日」全国大会無事閉会

2022.08.12

全国山の日協議会

第6回「山の日」全国大会は、記念式典、トークイベント、いずれも無事に終了いたしました。
また8月10日に催行されました記念登山には県内外の約100名の方々が参加され、自然観察コース、環境保全コースに分かれ、山形の山と自然の一端を堪能されました。
記念式典等の模様をYoutubeチャンネルでご覧いただくことができます。

みなさま誠にありがとうございました。
来年は沖縄県で全国大会が開催されます。どうぞよろしくお願いいたします。

第6回「山の日」全国大会記念式典閉会のことば

第6回「山の日」全国大会の記念式典の閉会のことばを、当会理事でこの大会の運営委員長を務めた手塚友惠が述べました。挨拶の概要は次のとおりでした。

***
第6回「山の日」全国大会記念式典の閉会に際してご挨拶申し上げます。

廣き野をながれゆけども最上川 うみにいるまでにごらざりけり

この和歌、県民の皆様はよくご存知のことと思いますが、昭和天皇が皇太子殿下として大正14年にこの地を行啓された時に最上川の情景を詠まれた歌でございます。
山々に降り注いだ雨や雪は、県を貫く最上川などの河川の水となって、庄内平野を経てミネラルをたっぷりと含んで日本海に注ぎます。
水による山と海の循環、河川が結ぶ山と海の連携による山形県の豊かな自然、それはまさに日本の豊かな山と自然の象徴であり、明治期にこの地を訪れたイングランドの旅行家、イザベラ・バードの「日本奥地紀行」にも記された魅力あふれるところです。
さて、この第6回「山の日」全国大会のテーマは「山を想い、山を愛し、山と生きる。~樹氷輝く蔵王のやまがたから、未来へ~」でした。
近年、蔵王では樹氷の元となるオオシラビソが枯れ死んでしまう危機にあります。大会を間近に控え県南地域では線状降水帯による豪雨に見舞われました。オミクロン株BA5の感染拡大にも見舞われたままです。春先にはウクライナの悲惨な状況を私たちは目の当たりにしました。世界の平和なくして 「山と自然に親しむ機会」が体現されることはありません。
「山の日」が、山と自然に親しむきっかけとなることはもちろん、登山や観光の対象としての山にとどまらず、自然災害から身を守ること、子どもたちが自己責任の感性を育むこと、世代を超えた着想を持つこと、失敗を恐れず挑戦を尊ぶこと、
カーボンニュートラル、サスティナビリティー、ジェンダーレス、エシカル・シンキングなどの新しい価値観、こうしたことを考えるきっかけとなる日へと、国民の皆様にさらに「山の日」を育てていただきたいと願っています。
そのうえで、山形県、山形市、上山市の皆様、次年度開催地の沖縄県、国頭村、大宜味村、東村、竹富町をはじめ、政界、官界の方々、ご協賛をいただいた企業・個人の皆様、そして本日ここにご参集の皆様やYouTubeによる配信をごらんの世界中の皆様、こうした方々のご支援なくしてこの大会の開催は叶いませんでした。
ひとつ加えたいことがございます。県庁職員の森谷さんのことです。この大会の開催地立候補の段階でご尽力された方で、2018年の鳥取大会に視察され、開催地となることを前進させた要となった方です。残念ながら森谷さんは大会の開催を見ることなく天国に旅立たれました。
こうした全てのご関係者に、ここに厚く深く感謝と御礼を申し上げ、これをもって記念式典を閉会いたします。
来年は沖縄県での大会です、来年のこの日、沖縄でこころ通わせましょう。ちむどんどんしましょう。ありがとうございました。
***

2022年8月11日「山の日」 第6回「山の日」全国大会運営委員会 運営委員長 手塚友惠(一般財団法人全国山の日協議会理事)

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