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山の日レポート

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通信員レポート

隠岐・知夫里島(ちぶりじま)だより

2022.07.18

全国山の日協議会

子どもたちを自然の中で育てたい、と隠岐の知夫里島に移住して20年。子どももみんな島外に出て、夫とふたりでのんびり暮らしています。これと言って変化のない毎日ですが、島らしい、田舎らしい生活の一端をお届けできたら・・・と島根県・隠岐諸島に属する島の一つ『知夫里島』にお住いの南家知子さんからレポートが届きました。

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いきなり知夫里島(ちぶりじま)などと言っても、聞いたこともない人がほとんどだと思います。かくいう私も移住する前は、その名を聞いたこともなく、ましてや隠岐というのは1つの島だと思っていました。
私が住む知夫里島は、島根県の日本海沖にある、隠岐諸島(4つの島があります)の中の、一番南にある島です。一番面積が小さく、一番人口が少なく、一番何もない島です。そんな島で、私は図書館の司書を、夫は牛飼いをして生活しています。そんなに志高くなく、とはいえ自然にまみれている暮らしのようすを、少しずつリポートしようと思っています。

 

海に囲まれた小さな島の最高峰、赤ハゲ山(標高324m)

隠岐の知夫里島について書かないか、と言われたときに最初に思ったのは、「島に山はありませんよ!」ということ。でも、広い意味での山(人が生活を営んでいる野山)だから、そこでの生活について書けばいいのだ、と諭されて、書いてみることにしました。
とはいえ、これは「全国山の日協議会」のホームページ。まず最初は、海に囲まれた小さな島の最高峰、赤ハゲ山(標高324m)を紹介したいと思います。

下の写真が赤ハゲ山の遠望。頂上に展望台があります。一番上まで自動車用の道路があり、気軽に行ける場所です。

赤ハゲ山(標高324m)

この赤ハゲ山の素晴らしいところは、なんといっても頂上からの眺望!360度見渡せます。

頂上から北西側を見た眺望。海を挟んだ向こう側は、隣の西ノ島。写真右奥は焼火山

北東側。正面は中ノ島(海士町)、そしてさらに遠くに見えるのが、島後(隠岐の島町)

この北側に広がる、3つの島に囲まれた湖のような海は、西ノ島の焼火山を中央火口丘とした、カルデラ火山と考えられているそうです。つまり私たちはその外輪山に住んでいる、ということになります。

南側。遠くにうっすら見えている陸地は、本土(島根半島)

たくさんの牛に出会えます

ねっ!360度の絶景でしょ!?ちなみに西側はただただ海が広がっています。水平線を見ていると、「ほんとだ、地球って丸いんだ…」と実感します。

そして、この赤ハゲ山のもう一つの魅力は、ここが牛の公共放牧場になっている、ということ。島の基幹産業の一つが、牧畜です。母牛をたくさん飼い、子牛を売る繁殖農家で、たくさんの黒毛和牛が飼育されています。島中に4か所の公共放牧場があり、ここがその一つなのです。
だから、たくさんの牛に出会えます。

赤ハゲ山頂をバックにボンヤリくつろいでいる子牛たち。残念、指が映り込んでいますね…

道路いっぱいに広がって、全然どけてくれない牛たち

こんな絶景の中で暮らしていますが、牛たちの視力は0.04ぐらいだそうで(日本獣医学会 滝山直昭教授)、「きれいな景色だな~」と海を眺めたりはしていないようです。でも少なくとも、晴れて暖かい日などは「気持ちいいな~」と感じていると、思います。
 
赤ハゲ山は、観光客にとっては絶景スポット、島の牛飼いたちにとっては毎日牛の世話をする生活の場です。

夕方の光の中で、たたずんでいる牛も

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