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『子供たちアウトドア画像』
2021.05.07
『子供たちアウトドア画像』にご投稿いただきありがとうございます。 5月2日の投稿をご紹介します。 ▲▲▲ 30代の私は家業に忙しく、娘を野山に連れ出す機会はそう多くはありませんでした。 画像は娘が10歳の頃の春先に、二人で高尾山に出掛けたときのスナップです。 まだスマホが無くて、携帯電話にもカメラ機能がなくて、デジカメも持っていなかったし、この時はコンパクトカメラも持って行かなかったんでしょう。でも娘がどうしても写真を撮りたいとべそをかきながら訴え、「写ルンですハイ」みたいなフィルムカメラを山頂の売店で買いました。その日私の財布には2千円くらいしか入っていなくて、フィルムカメラを買ってしまったので当然お土産も買ってやることができず、とろろ蕎麦をご馳走したりもできず、ポケットの小銭にドキドキしながらなんとか帰宅したような記憶があります。 里では桜は散っていましたが山頂付近では満開でした。サル園のあたりではスミレが、紅葉台のあたりではミツバツツジがきれいでした。北高尾では水たまりにタピオカみたいなモノがたくさん浮いていました。 この山歩きがきっかけとなって、2週間後に行くとそれはオタマジャクシになっていて、そのまた2週間後くらいに訪れるとオタマジャクシは居なくなっていました。捕食されたりしてカエルに成長するのは僅かな個体なのかもしれません。そんな高尾山の春の遷ろいを娘とともに感じました。いい思い出です。 画像は娘が自分の写真アルバムにあるこの写真を、大人になってスマホで撮影したものです。 彼女が高校生になったころでしょうか、「お父さん、高尾山に連れて行ってよ」と誘われたことがありました。学業やらなにやらで心が疲れてしまい、山や自然に触れてみたいという気持ちを抱いたのかもしれません。 娘にとってもきっと思い出深い親子の高尾山歩きだったのでしょう。 そんな娘も今はもう20代後半となり、人生の春をそろそろ終えている年頃なんですね。 山と自然に親しむことの恩恵は、ずっと後になってからしみじみと心に湧いて来るものなのかもしれません。 「子供たちアウトドア写真」ではなくて、父親の心象風景の画像なんですね。 (東京都在住 匿名) ▲▲▲
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