
山の日からのお知らせ
INFO
『輪島朝市 人々の生業と暮らし』ご紹介
2026.03.13
日本三大朝市の一つ、輪島。
2024年1月能登半島地震とそれに続く火災、そして2024年9月の水害は、1,000年以上続いてきたこの稀有な営みに壊滅的な打撃を与えました。
全国山の日協議会 科学委員会委員会・溝口常俊さん(名古屋大学名誉教授)は、40年間にわたり能登の土を踏み、人々の声を聞き続けてきました。その膨大な記録が、一冊の書籍になりました。
震災以前(1990年)の朝市マップや、数多く掲載された写真からは、
当時の朝市の雑踏や、人々の笑い声が今にも聞こえてきそうです。
そして第3部「生き延びるための能登半島」では、震災からの人々の心理的葛藤を冷徹かつ温かい眼差しで捉えています。数値化できない「地域のレジリエンス(回復力)」の実像が、ここに描き出されています。
能登の再生を信じるすべての人へ。
溝口さんが歩いた軌跡を、ぜひその目で確かめてください。
能登に出かけてみたくなる一冊です。

『輪島朝市 人々の生業と暮らし』
• タイトル:『輪島朝市 人々の生業と暮らし』
• 編著:溝口常俊
• 発行:桂書房(2025年12月刊)
溝口 常俊(みぞぐち つねとし) 当会科学委員会委員
1948年名古屋市生まれ。名古屋大学名誉教授。 専門は歴史地理学、人文地理学。徹底したフィールドワークを信条とし、日本および南アジアを舞台に、その土地の環境と人間が織りなす「生業(なりわい)」の構造を長年研究。
2003年、著書『日本近世・近代の畑作地域史研究』にて第3回人文地理学会賞を受賞。能登半島や富山湾周辺には四半世紀以上にわたり足繁く通い、そこに生きる人々の暮らしと景観の変容を記録し続けている。
主な著書に『江戸期なごやアトラス』『東日本大震災 被災地で考えたこと:生き延びるための地理学』『インド・いちば・フィールドワーク』など多数。現在は一般財団法人 全国山の日協議会理事および同会山の日科学委員会委員を務め、地理学の視点から山の文化や環境保全の啓発に尽力している。

溝口 常俊(みぞぐち つねとし)
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