山の日からのお知らせ
EVENT
長野県の野生動物保護管理について考える
2023.03.09
【日時】令和5年3月21日(火・祝日):13時00分~17時30分
【形式】オンライン(Zoom Webinar)無料
日本有数の山岳県であり、日本海に通じる千曲川水系を有する長野県。自生種・外来種ともに様々な動物が分布しており、大型哺乳類ではツキノワグマ、ニホンジカ、ニホンカモシカなどが生息しています。しかし近年、これらの野生動物が人里あるいは農地に出没し、農林業への被害の深刻化、さらに高山帯域への分布拡大が懸念されています。野生動物との遭遇による人身被害事故も年々増加傾向にあり、少子高齢化、人口減少が進む将来の日本の山村地域において、野生動物保護管理は重要な課題です。
本シンポジウムでは、生物学、生態学、行政や実際の野生動物保護管理現場の視点を交え、幅広い視野で長野県の野生動物の保護管理や、人間との共存について考えます。また、山岳科学に関連し、後を絶たない遭難事故について、どのようにすれば回避できるかなどについてもご紹介します。
13:00~13:05 挨拶
津村義彦 (筑波大学山岳科学センター・センター長・教授)
13:05~13:10 趣旨説明
津田吉晃(筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所・八ヶ岳演習林・准教授)
13:10~13:35 古代DNA解析から探る日本の大型絶滅動物の起源と渡来の歴史
瀬川高弘(山梨大学総合分析実験センター・講師)
13:35~14:10 全国~地域スケールの集団遺伝学的解析から考えるツキノワグマの歴史
小井土凜々子(筑波大学大学院・生物科学学位プログラム博士後期課程)
14:10~14:35 長野県の野生動物事情~現在の分布と目指す保護管理~
黒江美紗子(長野県環境保全研究所・研究員)
14:35~14:45 休憩
14:45~15:10 人里のツキノワグマ
瀧井暁子(信州大学山岳科学研究拠点・助教)
15:10~15:35 人とクマとの共存 ~森の街 軽井沢 25年間の歩みと課題~
田中純平(ピッキオ・クマ保護管理ユニットディレクター)
15:35~16:00 美ヶ原周辺におけるシカの生息分布拡大に伴う地域住民の獣害対策
橋本操(岐阜大学教育学部・准教授)
16:00~16:10 休憩
16:10~16:35 ニホンジカの低密度管理に向けた取り組み~群馬県みなかみ町での事例~
武田裕希子(日本自然保護協会・みなかみ町駐在職員)
16:35~17 :00 野県の野生動物保護管理に向けて~山から川まで、そして海~
津田吉晃(筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所・八ヶ岳演習林・准教授)
〒386‐2204
長野県上田市菅平高原1278‐294
筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所
0268‐74‐2002
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